各プロジェクト

2007年、特命で受ける、オフィスプロジェクトで、敷地はフィリピンの首都マニラ、新都心フォート・ボニファシオである。マニラ最大の商業街マカティーにある本社機能を拡張するため計画される自社オフィスビルである。

本社機能としてはフロアー面積が650平米とやや狭小のため、各部署が上下階と垂直に展開することに配慮し、建物のコーナー部分の床スラブにノックアウトパネルを設け、フロアー間を自由にアクセスできる内部階段を設置できるようになっている。このコーナー部分の縦の連続性を意匠の表情として活用。また単調になりやすいオフィスビルの表情にアクセントをもたらすため、役員室、ボードルームなどの特別な用途の居室を水平方向にひろがるフルハイトの出窓で強調。熱負荷を軽減するための水平ルーバーには木製のものを採用し、建物自身にエコロジーな有機的、温もりを持せている。