各プロジェクト

マンヤン超高層コンドミニアム マレーシア

延床面積:160,000m2
用途:集合住宅
ロケーション:マレーシア

マレーシアの首都クアラルンプールに計画されている16万平米と言う大型の超高層コンドミニアムプロジェクトである。2006年イギリスからノーマンフォースター氏とザハ・ハディッド女史、またシンガポールのロカール、そして弊社の4社による設計指名コンペが行われる。

最終選考の上、設計者に選定されるものの2008年のリーマンショックで中断、のちに予算、グレードともに大幅に見直される。これらの大きな設計変更ならびにマーケット戦略の見直しに伴い設計者も再考され、コンペ時に指名を受けたスタープレーヤとは全く異なる第三の設計者により、デザインも全く異なったもので最終の設計が今も継続中である。

特に集合住宅プロジェクトは投資の対象としての建築という傾向が強い。このためリーマンショックなどと言った景気の影響次第で頓挫することはままありがちなことなのである。アジアにおいてはその急速で膨大な経済成長の下、そのスピードとスケールは尋常でないためかかる労力は思いのほか大きい、にもかかわらず、報われないことはとても残念なことである。ただこうした報われないスタディーの先に次世代のデザインにつながる新たなる可能性が見つかることも事実である。

プロジェクトの特徴としては、1000室でかつ複雑なユニット構成を超高層と言う縦積みで成立するとともにシンガポールと同様、自然換気、原則、全居室への採光と言った基本的な要求に応えるべく、周長の長い形態が特徴のデザインである。